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結婚三銃士 (1949)

会田時彦は化粧製造販売会社の女社長小村女史に多くの就職希望者の中から採用された。復員者の彼は一番待っていてくれる愛子の所へ報らせたが、何故か彼女は喜ばなかった。愛子には会田時彦と愛を誓ってはみたものの、彼の留守中に彼女の心はみたされず、別の愛人が出来てしまったのである。時彦はこれを知って彼等達の幸福を願って身を引いたが、自分のためには幸福ではなかった。毎晩カフェーを飲み歩き、満足に会社にも出勤しなかった。またカフェーの百合、君子達は時彦をお互いに独占しようとしたが、時彦は相手にはしなかった。丁度その頃、小村社長の姪にあたる、小村輝美が化粧品の製造部に勤務していた。彼女は何くれとなく時彦をなぐさめてくれる。承知しないのが百合、君子達である。しかし輝美も彼女達と協定を結んで彼を独占しなかった。だがいつの間にか仕事を毎日一緒にしていると、友情はやがて愛情に変わり、愛情が真の恋愛に進んでいた。小村女社長は彼を採用した時から、「出雲の神様」であった。もちろん、百合、君子達も反対はしなかった。二人が結ばれたことは皆の幸福でもあった。

     

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