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警視庁物語 上野発五時三五分 (1957)

オートレース場で大穴が出た瞬間、サラリーマン風の男がガックリと倒れる。群衆を掻き分けて、警視庁捜査一課が遺体の検証に乗り出す。目撃者を尋ねても、観衆が熱狂していた中での出来事であり、何ら手掛かりがなく、証拠品は、手製拳銃による銃弾代わりのパチンコ玉と長田部長刑事がスタンドの隅で拾った焼け焦げた手拭いの端切れのみ。捜査一課は大穴の賞金を払い戻した怪しい男を探り当てる。ダフ屋の池本雄一という男だった。急遽、雄一のヤサに踏み込むが、タッチの差で取り逃がしてしまう。そして、雄一の立ち寄った呑み屋から山村刑事らが指紋つきのコップを押収していると、突如背後から私製拳銃の銃弾に曝され、長田刑事が撃たれてしまう。

     

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