悪党ジョーカー (2007)

サミーと名乗る男は、3ヶ月後の出所を待ちわびていた。この荒れ果てた刑務所を出れば、豪勢な暮らしが待っている。しかし、悪党にハッピーエンドがあるはずもなく、彼の前にプロの強盗として名高い、かつての仲間ジョーカーが現われた。 数年前、ジョーカーたち4人は組織が仕切るカジノを襲撃し、50万ドル以上の強奪に成功した、はずだった。カジノからの逃走中、ドライバーのオサムは大金に目が眩み、車を派手にクラッシュさせてしまう。ジョーカーは瀕死、仲間2人は死亡。オサムだけが助かり、その金を奪って逃亡。その後、オサムは整形して顔を変え、サミーと名乗っていた。ジョーカーはオサムを追って、刑務所の中までやってきたのだった。 時を同じくして組織が用意した殺し屋、スペードとクラブがオサムの命を狙うために、刑務所に送り込まれた。ジョーカーはオサムに詰め寄る、「助けて欲しけりゃ、金の在りかを吐け…」ジョーカーは看守の目を欺き、ボイラー室を抜け出して、オサムと二人で通気口の中を這う。刑務所中に脱獄犯を知らせるサイレンが響き渡り、看守たちが血眼に探すも、見事にジョーカーとオサムは闇の中に消えていく…オサムの女クレアに金を預けたとオサム。二人はそのままストリッパーをしているクレアの元へ。だが、クレアはすでに店を辞めて逃亡していた…